日に日に冬が深まっていきますね。

甲山森林公園の木々も葉っぱが落ちて、冬仕様になってきました。

寒い薄曇りの本日、
西宮市郷土資料館 学芸員の森下さんと瀬尾さんをお招きして、
「巨石群ツアー： 大坂城の石垣にも使われた巨石を見に行こう！」を開催しました。

甲山森林公園内に位置する
国指定史跡「大坂城石垣石丁場跡 東六甲石丁場跡」。

巨石は園内いたるところに点在しており、すぐに見つけられますが、
その裏側のエピソードをうかがう機会は限られます。

私たち公園スタッフも、
学芸員さんと一緒に巨石を訪ねるこのイベントを毎年楽しみにしています。

出かける前に、森下さんから簡単にレクチャーを。

国指定史跡の概要から、ここの史跡のすごい点（評価されている点）まで。
そして、当時どのように石を切り出していたのかを学びました。

レクチャー後、現場を訪ねにいざ出発！

瀬尾さんの案内のもと、巨石の採石場跡へ向かいます。

目の前に、矢穴の跡がある巨石がどーん！

どうやって矢穴をあけるのか？
事前のレクチャーがあったから、よーくわかります！

ここから石を谷に落とし、運ばれていたようです。

展望台付近には、遊歩道から見学しやすい場所に、多くの採石の跡がみられます。

森下さんと瀬尾さんをつかまえて、巨石のまわりでワイワイとおしゃべり。

この周辺で採石していた肥前鍋島藩の刻印も残っています。

展望台の裏側にある巨石群からは、阪神間の景色を一望できます。

今はビル群に隠れてしまっていますが、
当時は、ここから大坂城がみえたはず。
「あそこに運ぶんだ！」と意気込みながら、石を切り出していたのかもしれません。

この史跡は、まだまだ調査中。
今後また新たに、当時のことが解明されていくかもしれません。

甲山森林公園も、この史跡の魅力を皆さんに伝え、守っていけるよう、
西宮市教育委員会さん他関係する方々と
力を合わせて取り組んでいこうと思っています。

甲山森林公園主催での「巨石群ツアー」
次回は、3月10日（日）を予定しています。

この日は、毎年恒例になりつつある「はるまつり」の日！
みなさんぜひお誘いあわせのうえ、遊びに来てくださいね。