巣箱撤去時の楽しみ
先日、園内に設置されている巣箱の撤去作業を行いました。
使われた巣箱をそのままにしておくと、虫が湧いたり、巣箱自体が劣化して
次の年に使ってくれなくなるため、繁殖の時期が終わると撤去・清掃を行い
来年に向けて準備を行います。
その撤去時の密かな楽しみは、巣箱の様子を見られることなのですが、
今回は野鳥たちが使った巣箱の中は一体どんな様子だったのかご紹介します。
それでは、早速中を見てみましょう!
巣箱の中は、苔や毛がびっしりと詰められ、真ん中は卵が抱きやすいよう丸くなっています。
巣の材料は色々なものが使われていて、中にはこんな巣も・・・
この鮮やかな緑色、どこかで見たことがあるかたもいるのでは?
緑色の正体は、硬式テニスボールの毛なんです!
公園の近くにテニスコートがあるのでそこにあるボールから抜いてきたのではないでしょうか。
そして巣の中にはこんなものもありました。
なんと卵が!!
無精卵でしょうか・・・。
また、巣が作りかけの巣箱もありました。
なぜ作りかけなのかよく見てみると・・・
巣箱の入口がボロボロになっています。
恐らくですが、キツツキの仲間が入口をつついたと思われます。
それを警戒して野鳥が巣作りを途中でやめてしまったのかもしれないですね。
巣箱を見るだけでも鳥たちの生活の様子を知ることができ、この巣をつくったのは
どんな鳥なのか、どんな状況だったのか探偵のように推理していくのが楽しいです(‘ω’)
鳥たちが使い終わった巣箱にはこんな生き物もいました。
ヤモリですね( *´艸`)
日陰で涼しく、敵にも見つかりにくいこの場所は、絶好の棲みかですね。
なんと、産卵もされていました。
設置した巣箱は、鳥だけではなく他の生きものにとっても棲みかとして役割を
果たしているのを知ることができました。
キレイにした巣箱は時期が来たらまた設置するので、その際には、またブログでお知らせしますね(‘ω’)ノ